生理と戦う男たち
「男にも生理はある」
隣の席の松本君が放った言葉だ。受験が近づくにつれ人はおかしくなる、金子なんか受験の前日に
「わ~い!おはよ!!せぷてんばーせぷれんばーせぷてんばー(ダブルピース)」
って教室に入ってくる人全員にやってた、受験とは恐ろしいものである。とはいえ男の松本が生理について語るのはいささか見るに堪えないので「ちょっとなにいってるのかわからない」と告げたところ
「生理とは骨盤がひらくことであって血がでることじゃない」
「たまに熱ではないのに体がとにかくダルかったり、頭痛がとまらん時は生理の可能性がある」
と言われた。さすが受験生、しっかり勉強してらっしゃる。と思ったがそんな知識、受験にはクソほど役に立たない。松本勉強しろ
しかし言われてみれば心当たりがあるにはある。自分には定期的に頭痛が酷い期間が訪れるのだがその日は特に酷かった。あまりにもキツイからクラス唯一の女子に助けを求めたところ無言で生理痛の薬を渡されたので無言で有り難くいただいたところ、治ったのである。あの時はノーシンピュアぱねえとしか思わなかったが大事なことを我々は見失っていた。
俺たちは生理と戦っていたんだ
ばからしい、何を言っているんだ。